The body heat 4

「・・・・・。」 「・・・・・。」 僕たちは見つめあっただけで口もきけない。 ただ二人の顔は傍目から見ても真赤だっただろう。 「あ・・・。  いつか   ら・・・?」 いつから気づいていたのか、そう聞きたかったはずなのに、 僕の口はカラカラで上手く言葉にならない。 それより、この状況をどう説明したらいいんだ? 「あの・・・、これは・・・」 男の本能だから。 なーんて笑って言ったら、彼女はどんな反応をするだろう。 平手打ちが飛んでくるのは間違いなさそうだ。 ここは素直に、君の体を温めてあげようと思ったと そう打ち明けるのが賢明だろう。 でも、温めるだけならこんな事やあんな事しなくたっていいはずだし。 頭では案外冷静に、こんな事を考えているはずなのに、 僕の手は彼女の胸を握りしめ、 あろうことか、下半身は彼女の入口にしっかり密着していた。 彼女はよほどショックなのか、目を見開いたまま何も話さない。 そのうち眼はぼんやりと潤みはじめ、今にも泣きそうな顔になる。 「そんな顔・・・、しないでよ・・・。」 「・・・。」   「じゃないと、よっぽどショックなのか・・・、」 「・・・。」 「それとも、誘ってるのかわからなくなるから・・・。」 そう言うと、わずかに彼女が微笑んだ様な気がした。 「続き・・・、しても   いい?」 彼女は何も答えなかったけれど、 その瞳の奥から同意の意思が見えたような気がして、 僕は再び彼女の唇に自分の唇を寄せた。 何度か啄ばむように彼女の唇を味わうと、 自然ともっと深くつながりたくなって。 思い切って少し開いた彼女の唇から、そっと舌を差し入れた。 ほんの先端だけを触れ合わせて優しく揺り動かしてみた。 「・・・んっ  あ・・・」 抵抗するどころか、 彼女から今まで聞いたことのない艶やかな声が漏れた。 僕はその唇を静かに下へと移動させる。 いつもは長い髪に隠れている白いうなじを辿り、 くっきりと浮き出た鎖骨を舌でくすぐって・・・ そのまま彼女の左胸の頂を口に含んだ。 「ハ  リー・・・、んっ・・・」 「こんな事されるの、ハジメテ?」 上目づかいで彼女から口を放さず見上げれば、 弓なりに仰け反る彼女の整った顎のラインが目に入る。 「僕も  ハジメテ・・・なんだ・・・。    でも、 ごめんね?  好きな男にされたいんだろう?  女の子って   こういうの・・・。」 「だから・・・、抵抗 したい  ?」 「し、しないわ。  だって   ハリーだもの・・・。」 「親友だから?  僕がかわいそうだから?」 少し癇に障って彼女の頂を軽く甘噛みした。 もう片方の手は彼女の膝の裏を撫でながら。 「っっ!」 「いくら親友でも・・・、たとえそれが僕でも・・・  こんな事をされたら   さすがに抵抗   するよね・・・?」 自分自身もまるで余裕などなくて、 途切れ途切れに囁くのが精一杯だ。 そう言いながらも僕は、顔を彼女の秘部まで滑らせる。 経験など全くない僕が、随分大胆な事をしていると自覚はあった。 でも、可哀そうだと思われるのも心外だ。 本当は彼女に抵抗してほしいのか してほしくないのか、 自分でもわからなかった。 今まで以上に彼女の背中が弓なりにしなった。 「・・・っや・・・。あン・・・」 薄い茂みをかき分け、そっと舌を差し入れたそこは びっくりするほど濡れていて、 しかも柔らかくて熱くて微かに脈を打っていた。 こんな所にもし自分自身をいれたら、どうなってしまうんだろう。 僕はごくりと唾を飲む。 「ねえ、   抵抗しないの・・・?  しないと  もっと大胆な事、しちゃうよ?」 深く内部につながる入り口と、その上にある小さな突起を 交互に、少し強めに舌で舐め上げると 彼女の腰が激しく跳ねる。 それを両手でしっかりと押さえつけ、何度も何度もその動きを繰り返した。 「あぁ・・・やっ、   ン・・  お かしくなっちゃう・・・。」 彼女のぞくぞくする様な甘声を聞きながら、 僕は今まで経験したことのない、 征服欲というものが満たされていくのを、強く感じていた。。 「お願い  ハリー・・・。」 「ん?止めてほしい?」 「・・・あン・・、んっ・・・、  ち、ちがう・・・。」 「じゃあ・・・、なに?」 「お願い、きて・・・」 僕はびっくりして動きを止めた。 ど、どこに・・・いけばいいんだ? てっきり彼女は抵抗したくても 疲労のために抵抗できないんだと思っていた。 仕方なく僕にされるがままになっているんだと思っていた。 僕だって、お互い恋人同士でもないのにこんな事をしてるのが 非常にまずい事だと、頭ではわかっていたし。 でも気づいてしまったんだ。 どうしてあの時、湖の中へ戻って行ったのか。 自分の課題は終わっているのに、 どうしてあんなにも彼女のことが気になって仕方がなかったのか。 「ハリー?」 急に動きを止めた僕に、 不安そうな顔で彼女は呼びかけた。 「僕は・・・・、  僕は君を助けたかった。  クラムや他の奴に任せるなんて嫌だった。  君を救うのは、いつも僕でありたいんだ。  一番に君を助けたい。  この気持ちが何なのか、今ならはっきりとわかる。   君のことが好きなんだ、ハーマイオニー・・・。」 彼女は泣きそうだったけど、それでも満面の笑顔を見せてくれた。 そして両腕を僕の首に絡ませて・・・。 「よかった・・・。  私が今 体を預けてる人は、  私が好きなだけじゃなくて、  その人も私を好きでいてくれたのね?」 「・・・え?  それって・・・。」 「実は、ここに入って来た時から気づいてたの。」 「ええっー!!」 「うふふ。  ごめんなさい。  興味半分でも、成り行きでそうなったとしても、  私はそれでも全然かまわなかったの。  ずっと気を失った振りをしていようと思ったんだけど  あなたったら・・・。  あなたに抱かれてるのが嬉しくって・・・つい・・・。」 「君が気づいてるってわかってたら、  今僕たちはこうして裸でいる必要はなかったんだ・・・。  君の魔法で、すぐ制服はかわいただろうから。」 「じゃ、やっぱり気を失ってる振りをして正解ね?」 いたずらっぽく笑う彼女の上に、思いきり脱力して身を乗せる。 やっぱり女の子って恐ろしい。 「ねえ・・、続き   してくれる?  ハリー・・・。」 顔を真っ赤にしながらも大胆な事を言うハーマイオニーに、 僕は目の前の乳房に歯を立てながら、 「エッチ」 と一言呟いた。           END                   


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純粋なハリーがこんな事をするのかどうか?
多分しないと思うけど、ダンだったら・・・するかも?(ヲイ)
この日を境に二人は恋人同士になれました。
最後までいたしてしまったかどうかは、想像してお楽しみください。
1作目なので、ちょいとぬるめに・・・。
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