House 3-2

*** 警告 ***
このお話は、表の連載「HOUSE」からの一編です。ハリーのお相手はチョウとなっておりますのでご注意ください。
尚、今後のお話の設定上、二人の絡みは打算的で機械的です。ハリーは最低な奴になってます。気分を害されたらごめんなさい。
このお話への苦情、批判等はご遠慮くださいね。



別に、性欲が満たされてないとか餓えてるとか・・・、そう言う事じゃない。多分。
僕が満たされてないとすればそれは、たったひとりの女性からの想いだけで。

こんな自分が決していいと思ってるわけじゃない。
でも決めたんだ。僕はチョウと付き合っていくんだって。
身体の関係から成り立つものだって、ないとは言えない。
だから・・・。


けばけばしいベッドカバーを剥ぐこともしないで、僕は彼女の唇を塞いだままその上に倒れこんだ。
圧し掛かる様に自分の膝で彼女の足を大きく開く。
唇はそのままで、自分のジャケットを片手で脱ぎ去った。彼女も性急な動きで僕のシャツのボタンに手を掛ける。
その間に自分は彼女のスカートの中に手を入れ、荒々しく下着を取り去った。

そのまま顔を下へとずらしていき、唐突に彼女の秘部まで到達すると、そこを舌で愛撫する。
シャワーを浴びてないからと、彼女は両足を閉じるように抵抗した。それでも僕は強引に膝に手を掛け嫌がる彼女の足を肩まで持ち上げ、其処を外気に思いきり晒した。

「あ・・・、いや、ハリー。お願い、恥ずかしい・・・」
「・・・・」
「ねえ、ハリー!」
「黙って」

嫌がる彼女の抗議には全く耳を貸さず、晒された秘部へ指を突き立てる。
「・・・っ!ぁん、い、痛いわ・・・」
「我慢してよ」
そのまま指をもう一本増やした。まだろくに濡れていない彼女の其処は、増やされた僕の指の動きに抵抗する。
まるで、きしきしと音を立ててるようだった。

「・・・っち!」

思うように動かない指に舌打ちをした。仕方ないとばかりに、彼女の足を乱暴に自分の肩から放り投げ、
そして今まできっちりと止められていた彼女のブラウスのボタンを、ここにきてやっと外すことにした。
上から3つ位までのボタンを外したけれど、僕は煩わしくなってやめてしまった。
その代り、彼女のブラウスの下から手を入れると、胸の下着ごと捲りあげ、露わになった両方の胸を、両手で揉みあげた。
自分の親指で彼女の胸の飾りを、両方一緒に乱暴に引っ掻く。

「あ・・・ん。あ、もっと・・・」

もっとと言われて、左手はそのまま飾りをひっ掻きながら、右の飾りに口をよせ歯を立てた。
ギリっと言う音が聞こえそうなくらい力を入れる。そこに優しさなど微塵もない。

「あ、あぁーーーっ!」

「ねえ、まだ濡れてこない?」
「い、いや・・・、こわ・・・い」
「怖い?・・・心外だな。これでも君を濡らそうと必死なのに」
「お願い、も、もう少し・・・優しく・・・、ぁ・・ん」
「いい声、出てるじゃない。十分優しくしてるつもりだけど?」

うそだ。こんな行為が優しい行為であるはずがない。怖がらせて、痛がらせて。
でもやめられなかった。優しくするつもりもなかった。ただただ自分への快感が欲しいだけの接触。

「ねえ、僕のもシテよ」

中途半端に彼女の胸を愛撫して、そしてそれを急にやめる。彼女にしてみたら濡れるどころではないだろう。
それでも急に突き放して、自分勝手に僕は仰向けに寝転がる。彼女の腕をとって起き上がらせる配慮もない。

しぶしぶ起き上がった彼女は、まだきっちりと着衣のままの僕の傍らに寄り添うと、ズボンの上から僕の性器を愛撫し始めた。
ゆっくりとした動きで上下に擦り、ズボンの上から口付けを落とす。そしてベルトのバックルを外していった。

「あなた、いつもこんなセックスをしてるの?」

なに、急に。

無言で彼女を睨みつける僕に、大きなため息が聞こえた。

「不満ならやめてもいいよ。今ならまだ止められる」
「そんな事言ってないわ。ただ・・・」
「ただ?」
「・・・なんだか、何かを吹っ切ろうとしてるような感じだから・・・」

途中で何を言い出すかと思えば。
やっぱり女の人って鋭いんだ。自分に対して愛情があっての行為なのかそうでないのか、ちゃんとわかっている。
ただ、愛情がないってのは当たってるけど、何かを吹っ切ろうとして及んだ行為じゃない。

「別に、吹っ切ろうとしてる事なんてなにもないよ」
「そお?」
「途中で変な事言わないでよ」

そんな会話をしながらでも、彼女は僕の下着の中に手を入れて、僕自身の形を確かめるようにゆっくりと手を動かしていた。

「・・・んん・・」

そして下着をそろそろと下ろしていく。僕のソコはまだ何も反応していなかった。
彼女はフウッと吐息をかけながら、鈴口にチュッとキスをすると、そのまますっぽりと僕自身を咥え込んだ。

「・・・っは・・あ」

優しく歯を立てながら、奥へ奥へと飲み込んでいく。その柔らかさと熱い咥内に、僕の熱もじわじわと上昇していった。
僕の先端が彼女の最奥にまで達すると、入りきらなかった根元の部分を手のひらで握り込みながら、頭と一緒に上下に扱き出す。
僕の腰がぐっと反り上がり、気を良くした彼女は更にその動きを早くした。

「ん・・・、はあ。ちょっと・・・。僕の顔を跨いで・・」

その意味をすぐに理解すると、彼女は僕自身を咥えたまま僕の目の前に秘部が来るようにぎこちなく身体をずらす。
彼女が上になっているので、僕はその腰をぐっと口元に引き寄せて、いきなり敏感な突起を舌で突いた。

「ひゃぁ・・・っ」

離れていこうとする腰をもう一度がっしりと固定すると、無遠慮にそこだけを尖らせた舌で強く擦りあげる。
目の前の秘部がしっとりと潤いはじめ、ひくひくと誘うような動きをしている。
そこへ僕は指をいきなり2本突き入れる。今度はそれをすんなりと飲み込んでいった。

「っん・・はぁ・・・んん!!あ、もう・・・だめ・・・」
「・・・ま・・・だだよ。それに口を離さない・・・で」」

途切れてしまいがちな自分への愛撫を催促する。彼女は喘ぎながら僕のペニスに舌を這わせていった。

「出来るじゃない・・。あ・・そこ。もっと強く」

そんな動きに満足して更に指をもう一本増やし、3本の指で音がするくらいそこをかき混ぜていく。
ねちゃねちゃといやらしい音が狭い室内に響く。
舌は敏感な突起を強く擦りあげ、指はめちゃくちゃに秘部を出し入れする。そんな動きに彼女の其処がひくついて来ていた。

「このままいかないでよ。自分で僕のを挿入して」
なんて非常な人間なのだろう、僕は・・。
それでも彼女は素直に言う事を聞いて、体を反転して僕の性器を自分自身の性器に当てがった。

「んん〜〜っ!」

ゆっくりと下ろされていく身体・・・。
途中であっけなくイってしまわないように、慎重に腰を下ろす彼女を見ていると、無性に意地悪をしてみたくなって・・・。
彼女が腰を下ろしきる前に、僕は自分の腰をグンっと彼女に打ち付けた。

「い、いやあぁーーーっ!!」

びくびくと上半身を痙攣させながら、あっけなく彼女は果ててしまった。

「・・・ちょっとぉ・・・」

あからさまに呆れたような声を出して、僕は落ちてくる彼女から顔を背けた。

「まだ終わってないんだけど?」
「ご・・ごめんなさい。ちょっと待って・・・」

僕を中に収めたまま、ぐったりと体を預けている。
イったばかりの体にさらに打ち付けるのは酷だろうな・・・と思ってはいたけれど、僕は自分の熱を早く解放してほしくて、いきなり上に乗っている彼女を擦り下ろした。そして彼女を仰向けにして足を開かせる。その間に無理やり身体を押しこむと、自分の性器を持って彼女の其処にあてがった。

「ハ、ハリー・・・、待って・・・。・・・!!あぁ・・・んん!!」

抵抗する声に耳も貸さずに、僕はグッと腰を圧し進めた。彼女の其処はまだ痙攣している。その挿入の衝撃でビクンと体が跳ねた。
後は労わることなく、挿出を繰り返す。自分を高みに上げるためだけの行為。彼女はほとんど気を失っていてろくな反応が返ってこない。

「ちょっと・・・声くら・・い、だし・・てよ」

挿出のリズムに合わせて途切れる自分の声。何度も打ち付けられて彼女の体も上下する。

ほとんど動かない彼女の顔を初めて見やった。そこに重なるもう一人の女性の影。
此処に居るのは彼女だったら・・・と、そう考えた途端。

「・・・っく・・」

僕は彼女の中へ、われも忘れて熱を放出していた。



はあはあと肩で息をして、萎えていく自分のものをずるりと引き抜いた。
思わず彼女の体内に放出してしまった熱が、其処からとろりと流れ出てくる。

「・・・最低・・」

まだ息は整ってなかったけれど、後悔が波のように押し寄せてきた。

「あのタイミングで・・・浮かんでくるなんて・・・」

思わず声にして呟いてしまった。チョウはまだ気を失っている。

はぁ・・・と大きくため息が出た。ベッドの横のサイドテーブルに手を伸ばすと、そこから無造作にティッシュを2,3枚掴み、自分の性器と彼女の秘部から流れ出る、自分が放出した精液を拭きとった。

一人の女性を忘れるためとはいえ、こんな体の繋がりは空しいだけだ。
好きでも無い女性とのセックスは、こんなにも残酷な気分になれるなんて。
でも。
こんな繋がりでも、続けていくうちに愛情が芽生えてくるかもしれない。チョウを心から愛せるようになるかもしれない。
ハーマイオニーはもう絶対に手に入らない人間なんだ。
そう考えていくことで、今度はもう少しチョウに優しく出来るかもしれない・・・。

ふと立ちあがると。

ズボンと下着を膝までしか脱いでいない自分と、スカートが捲れて下着だけを脱がされて放置されているチョウ。
上は、ボタンがそれぞれ2.3個外されただけで脱いでもいない。

そんな光景を見下ろしながら、いや多分、「今度」はもう2度とないかもしれないな・・と苦笑する自分がいた。



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