Two ways of love

「僕にもそっちの趣味があると思ってるの?」 「そうじゃないけど。  でもあなた綺麗だから、男の人だってほっとかないと思うわ。」 「バカ言うなよ。  僕は男になんて興味ないから・・・。  ・・・あるのは・・・。」 「・・・・・。」 「ハーマイオニー・グレンジャー、  ただ一人だよ・・・。」 廊下では怪しい二人が覗き込んでいるのも気がつかないで、 私はハリーにそっと体を預けた。 私は彼の、遠慮がちで控えめなキスが大好きだった。 優しく、私を傷つけないように、 そっとそっと触れてくる・・・。 もうそれだけで足に力が入らない。 そんな私を抱きかかえるようにして、 ハリーは私に覆いかぶさってきた。 そして自分のトレーナーとシャツを一緒に脱いで 上半身裸になった。 私は隆起した逞しい胸にそっと手を這わす。 「格好いい・・・。」 「え?  僕が?」 「ええ。  逞しくって、力強くて、格好いいわ。」 「ハーマイオニーに言われると嬉しい。」 彼の胸の先が僅かに尖って来たのをわざと無視して、 私はその周りだけを指の先で撫でていた。 そんなもどかしい私の動きを受けながら、 ハリーは私のシャツのボタンも一つずつ外していく。 「この間はこれを外すのに随分勇気が必要だった・・・。」 照れたように笑いながら、今日は大丈夫だけどね・・・と言って 私の胸を覆う下着をそっと外した。 「でも、まだちょっと恥ずかしいや・・・。」 そんな事を言うくせに、既に彼の手は 私の小さめの乳房を優しく包んでいた。 「かわいい・・・。  かわいいけど、色っぽい・・・。」 「きっともっと大人になれば、  もう少し女らしくなるんだから。」 少し馬鹿にされたような気がして、 精一杯強がりを言ってみた。 胸の小さいのは、 ちょっぴりだけど私のコンプレックスだった。 「いいよ、このままで。  十分誘われる・・・。」 ハリーは舌で私の胸の突起をゆっくりと舐める。 左胸はそのままやさしく揺り動かしながら、 その突起を強く吸い上げた。 「っん・・・」 「気持ちいい?」 「・・・あ・・・」 「・・・そんな声出すと、  優しく出来なくなっちゃうよ・・・。」 口ではそう言うけれど、ハリーはいつも 限りなく優しく触れてくる。 大切にされてる気がして、とっても愛されてる気がして、 私はこうしてハリーに抱かれる事がとっても好きだった。 一つ一つの行為の間に、 必ず私の眼を見て、「好きだよ。」と囁いてくれるし、 ゆっくり時間をかけて、私の気持ちを昂らせてもくれる。 「僕も、もう少し大人だったら、  君のこと、もっと気持ちよくさせてあげられるのにね・・・。  ほら、こことか。」 彼の手は私のスカートの中に入り、 既にショーツの上から、指を割れ目に合わせて這わせていた。 裾を捲りあげられ、露わになった私の太ももに 彼の昂ぶりが押しつけられる。 「・・・・っ。  だからって  他の女の子となんか、  ・・・・練習しちゃ いやよ?  ん・・・。」 「他の女の子に対して、こうは・・・ならないよ。」 さらにジーンズ越しに強く押し付けられる彼のモノが 一段と固く大きくなった様な気がした。 私は恐る恐るそれに手を伸ばしてみた。 「・・・!  ハ、ハーマイオニー・・・?」 びっくりして腰を引こうとするハリーに、 「待って・・・。」 と言ってしがみついた。 「・・・・。」 「私にも・・・触れさせて?」 「でも・・・。  14歳の女の子が見るモノにしたら・・・  ちょっと、グロテスク  かも・・・。」 私はそんなハリーの、冗談とも本気とも取れる言葉を聞いて 思わず吹き出してしまった。 「あなた・・・、あんな事までしてるのに、  今更・・・?」 「だって・・・。  じっくり見るのは初めてだろ?」 顔を真っ赤にして俯いているハリーの腕にそっとつかまると 私はそのまま腰をずらして、横向きにハリーと向き合った。 彼の唇にチュッとキスをすると そのまま彼のモノに手を滑らせた。 ウッとハリーが息をのむ。 彼の眼をみつめたままジーンズのボタンを外し ジッパーを下ろしていく。 ハリーは困ったような、恥ずかしそうな、 複雑な表情で私を見つめていた。 それでも私がジーンズを下ろそうとベルトの部分に手をかければ 素直に腰をあげてそれを手伝った。 そのまま自分の顔を下にずらすと 今まで見たこともない、男の人のそれが 下着越しに張りつめているのが目に飛び込んできた。 でも不思議とハリーが言うような嫌悪感は起こってこない。 むしろそれが愛おしくて、私は下着越しにそれに口づけた。 「あ・・んんっ・・・。」 はじめて聞くハリーの艶やかな声に、私は更に気を良くして そっと舌でそれをなぞってみた。 ハリーの腰がビクンと跳ね上がる。 手で優しく彼のものを握りしめながら、下着を少しずつずらしていった。 露わになった彼のモノの先端からは、 透明な滴が滲み出ている。 それを舌でそっと舐めてみた。 「んんっ・・・。」 私は更に大胆になって、その先端だけを口の中へそっと入れた。 そして、軽く吸い上げながら舌を絡ませる。 「ハ・・・マイオニー・・・。  もういいよ。   」 「・・・どうして?」 「・・・いやじゃない?  ごめんね・・・。無理しないで・・・。」 「どうして謝るの?  いやならしないわ。  触れたいの・・・。あなたに・・・。」 喘ぎながらハリーは私の肩を掴んで、上へと引き上げた。 軽く息が上がっている。 「ごめん。今日はここまで。  それ以上されたら・・・あの・・・」 「あ・・・」 ハリーの言ってる意味が理解できて、私も思わず頬を染める。 「もう・・・。  だから女の子って恐ろしいって言うんだ。  僕は初心者だって言ってるだろ?」 赤くなって、それでも口元にはうっすらと笑いを浮かべながら ハリーは軽く私を睨みつけた。 「恥をかかせないでよ・・・。  ここからは 僕の番。」 ハリーは自分の手で下着を脱ぐと、 私のスカートと下着も取り払った。 そして張りつめたそれを私の中心にあてがうと そのままゆっくりと私の中に入って来た。 「・・あ・・・、んっ・・・」 「大丈夫?  いたく  ない・・・?」 一旦止まって私の様子を確認すると、 そのまま優しくキスをしてくる。 触れるだけのキスじゃなくて、 彼の舌が私の舌と絡み合って・・・。 優しいけれど激しく、そして奪い合うようなキス。 それを受ける事によって、さらに私の奥から 甘い蜜が溢れ出す。 それを感じたのかハリーはキスをしたまま 一気に腰を奥に押しつけた。 「あ、あぁぁ・・・ん。」 まだかすかに痛みは感じるけれど、 私の口からは苦痛の音は出てこない。 それよりも、彼と一つになった喜びの方が大きくて、 自分から更に腰を浮かして、彼をもっと深く迎え入れた。 そしてぎこちない動きではあるけれど、 めいいっぱい私を気遣いながら、 優しく温かく、私の中に愛を注ぎ込んでくる。 幸せで嬉しくて・・・、 もっともっと彼を感じたかった。 彼の息遣いが速くなり、私の意識も朦朧とし出した頃。 不意にハリーがその動きを緩やかにして・・・、 そして不安そうに見上げる私の目の前に、 ハリーは自分の右手の小指を差し出した。 「ハ・・・ハ リー?」 「ハーマイオニー。」 ニッコリ笑って、艶やかな眼を私に向けながら そして二人は繋がり合ったまま、 ハリーは言葉を続ける。 「・・・指きり・・・しよう。」 「・・・?」 ハリーは自分の背中に回っている私の腕を器用に前に回して、 私の小指と自分のそれを絡ませた。 「ずっと・・・、離さない。  約束するから・・・。」 私はその言葉を聞いて、絡ませた小指に力を入れる。 「もちろんだわ。  ずっとよ?  ずっと・・・、私のこと愛していて。  私もあなたのそばから離れないから。    約束するわ。」 「うん。  ありがとう・・・。  じゃあ、もっと君を悦ばせてあげられるように・・・、  上手にならないといけないね・・・?」 色っぽく囁かれ、それだけで私は意識を手放しそうになった。 それに気付かれたくなくて、 「じゃあ、私も もっと成長し て・・・、  ・・・セクシーにならなく ちゃ・・・。」 ハリーの動きに言葉を途切れさせながら、 悪戯っぽくそう言って笑った。 彼は私の小指に自分の小指を絡ませたまま その手にキスをして、 そのまま激しく私を突き上げた。 経験したことのない快感が体中を駆け巡る。 すでに半分意識が遠のいていた私は、 そのあとのハリーの1,2度の突き上げで、 あっさりとそれを手放した。 私の体の収縮で、ハリーもその熱を解き放った。 「愛してる・・・ハーマイオニー・・・。」 そのままハリーはぐったりと私の上に落ちてきて、 荒い息をしたまま強く抱きしめてくれた。 私もそんな彼に腕を回し、朦朧とする意識の中、 何度も「好き。」と囁いて強く強く抱きしめ返していた。                        END                   


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まだ4年生の頃の二人なので、ぎこちなく初々しくを目標に書いてみました。
若葉マークのハリー君ですが、変に見栄を張ることもなく、
素直に自分らしくハーマイオニーを愛することができてたと思います。
・・・が、どうでしょう・・・?
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